Same Universe

#525
これは、妖怪達が遊女を務める異世界の遊郭『あやかし幻楼』が出来る数年前の話――。 「稗田 阿蓮」は過去に犯した過ちがきっかけで、 決して性欲が尽きることがないという呪いに掛かった。 呪いを解く術を求めて山中を彷徨っている内、阿蓮は一軒の屋敷に辿り着く。 その中に放置されていたのは、女性そっくりの形をした絡繰人形。 艶めかしいその造形に劣情を催した阿蓮は、 絡繰人形の生々しい秘部に男性器を挿入、精液を吐き出す。 「……主さま。心音を助けてくださりありがとうございます」 すると突然、絡繰人形が動き出し阿蓮に礼を述べたではないか。 心音と名乗った彼女は、人の精を動力源とする妖怪――絡繰(からくり)だと言う。 呪いを解く手がかりは心音にある。 そう直感した阿蓮は、しばらくこの無人の屋敷に滞在することにするが……。

#526
飯田修は盲目の青年だった。 彼は日本一周旅行の最中、迷いこんだ山の中で運命的な出会いをする。 「わっちを前にして眼を開かぬとはなんたるフソンか」 ふと少女の声がして――まぶたにぽたり、滴が弾ける感触。 するとなんと、真っ暗だった修の視界がみるみる色づいていくではないか。 「にはは♪ 悪い気はせぬなぁ、きさまの初めて見た者がわっちとは」 「わっちの高貴なる姿、目に焼きつけるがよい――♪」 ……それから数年。 修は文献を漁った結果、彼女が『アマビエ』という妖怪であろうことを突き止める。 もう一度彼女に会い、礼を言いたい――。 修はその思いから『彼女に会ったことがある』という男に話を聞くことにする。 「なぁ兄さん。妖怪とまぐわうことが出来る場所があるって言ったら信じるかい――?」





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