続編
#1094
ここは都内、湾岸地帯にある湊十区(みなとく)。 思い返せば、さくら花咲く春の始まり。 成稜学園の何でも屋、黄昏部に所属する後代灯(ごだいともり)は、いつになく遠い目で部室から空を眺め浸っていた。 なのに、はしゃいで抱きついてくる後輩の小桜結が、“胸を当てて”きて。 正面のソファで足を組み直す元生徒会長の星泉コトナが、しれっと“パンツをチラ見せ”する。 そこへお茶を注ぐメイド係の花ノ香澄玲が、控えめに“おっぱいを揺らし”て微笑んで。 部長席で読書をする文学少女の綾世奏が、誘うように“スカートを捲って”ほくそ笑む。 そんな不埒で青春な部……じゃなくて。 最後に拓くのは、綾世奏の色褪せた物語(花びら)。 彼女には、密かに願う目的と果たさねばならない約束があった。 『成稜学園で黄昏部という部活を再開して、自身の行く末を変えること』 その為にはどんな物も、どんな事だって利用する。信じられるのは自身とお姉ちゃんだけ。 ……そう思っていた、思っていたはずなのに、長く仲間たちと過ごしてきた綾世奏は今、迷い悩んでいた。 俺は心が揺らぐ彼女を扶け、正しく導く事ができるだろうか。 そして季節は移ろい、世界は一つの結論へと収束しようとしている。 『もうすぐ、卒業だ』 俺たちはこの学園で様々な体験をした。 始まりと終わり。鐘(かこ)が託され、清算の刻は訪れる。 隠された彼女と黄昏部の秘密が今、紐解かれようとしていた。 少年と少女たちのココロを繋ぐ未来は果たして。 花鐘カナデグラム最終章ここに堂々完結。 主人公・後代灯のちょっと不思議で楽しいエッチな物語が今幕を下ろす。
前作
#1092
ここは都内、湾岸地帯にある湊十区(みなとく)。 見上げれば雪が舞いそうな曇天広がる、クリスマス前日の放課後。 成稜学園の何でも屋、黄昏部に所属する後代灯(ごだいともり)は、いつになく動揺を隠せなかった。 せっかくのイブだからと、結、コトナ、奏がサンタ代わりに着替えて始めた水着パーティー。 彼女たちは悩ましげな腰つきで迫り、こぼれ落ちそうな胸の膨らみを寄せて、持て余したバディで俺を誘惑しようとする。 そんなHなサンタのいる部……じゃなくて。 『私が望むのは、たくさんの笑顔とささやかな幸せだけです』 部員たちの中に、一人愛想笑いを浮かべて給仕をこなす後輩の少女がいた。 名前は花ノ香澄玲。噂では、小柄なのに部内一の胸のカップを誇る隠れ巨乳だという。 控えめにおっぱいを揺らしながら、彼女は淡々と料理部の依頼で余った手作りケーキを振る舞っている。 一見すると、気配り上手で誰からも愛されている女の子。 だが、俺はなんとなく感じていた。彼女とみんなには微かな心の隔たりがあることを……。 いつも口癖のように言う、彼女のその言葉の真意はいったいどこにあるのだろうか。 主人公・後代灯と花ノ香澄玲のちょっと不思議で、楽しいエッチな物語が今幕を開ける。
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