续集
#9120
なにか理由があったわけじゃない。 なにか目的があったわけでもない。 ただ、なんとなく足が向いてしまっただけだ。 まだ肌寒い4月の夜。どうしてこんな人気の無い場所に足が向いてしまったのか、自分でも分からない。 ただ、多分、きっと。「人がいなくて当たり前」の所に、来たかったんだと思う。 丘の上からは、街と空が一望できる。 今日みたいに天気の良い日はここに来ると、街に近いとはとても思えない程、星がよく見える。 俺は何を考えるでもなく、ただ星のきらめく空を見上げていた。 「星、見るの好きなんですか?」 「あなたに、会いに来ました」 それはまるで、夢をみているように現実味がなかった。 てからこぼれおちた、かけがいのないもの。 それをもういちど、つかみなおせるのなら。
不同演绎
#1600
「染井吉野」日本を代表するこの花に囲まれた町、桜坂市。 首都近郊に位置するその街は、春には満開の桜に彩られる。 主人公にとって、もっとも多感な少年時代をすごした、懐かしくも思いで深い街。進学のために戻ってきたこの街に、早くも二度目の春が舞っている。 始まりは平凡。楽しくもつまらない、いつも通りの日常。その何気ない日常に、けれども彼女がいた。そして確かに彼女に気づいた。 大切なもの。抱きしめる温もり。守るべき思い。 彼がそのすべてを手に入れた時、物語は静かに崩れ始める。 それは舞い散る桜のように…。
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