相同世界观

#214
主人公・名瀬陽平は子供の頃、よくアキバに通っていた。 もともとの目的は遊びではなく 妹のためだったのだが、いつの間にか陽平はすっかりアキバのゲーセンにハマっていた。 そんな折、クラスメイトのお嬢さまと仲良くなるのだが、それはまた別の話。 ある日、陽平の妹である 名瀬ゆかなは、お嬢さまを自称するひとりの女の子からクリスマス旅行をプレゼントされる。 兄妹ふたりきりの旅行を、まるでカップルのような雰囲気で楽しむゆかな。 そんな妹を見ているうちに、陽平は知ることになる。 自分はまだ、本当の意味では妹を助けていなかったのだと。 「アキバ系のくせに、妹童貞を卒業してくれない お兄ちゃんなんて、大嫌いなんだからね!」 これは兄妹であるふたりの、愉快で切ない恋物語。

#213
ある日のこと。 アキバからの帰り道、主人公は電車で痴漢と間違われる。 その相手は、久しぶりの再会となる幼なじみ── 秋善冬華 (あきよし ふゆか) だった。 子供の頃の彼女は、清楚で可憐な金持ちお嬢さまで、クラスのアイドル的存在だった。 男子にとっては憧れの対象であり、だからこそ近寄りがたい存在でもあった。 主人公もまた然り。 だけど主人公は、彼女のことが好きだった。 そうなった幼い頃の想い出がある。 しかしその後、進学先が違ったことで疎遠になっていった。 もしかしたら初恋だったのかもしれないと、今の主人公は思っている。 痴漢は誤解なのだが、冬華はここぞとばかりに言う。 「許して欲しかったら、私の執事になりなさい」 久しぶりに出会ったふたりの物語が、不思議な関係となって再度動き出す――。






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