相同世界观

#136
――貴方は愛のために死ねますか? ある雪の夜。 主人公・加納イズミは とある事情により家を追われ、駅前で死にかけていた。 飢えで身体は動かず、寒さで感覚は消え、今にも意識を失いそう。 心は絶望を通り越し、無感情になっていた。 そこへ、一人の少女―― 不登校気味のクラスメイト・白羽瀬悠 (しらはせ ゆう) が現れる。 彼女はまるで、捨て猫を拾うように彼を拾い、一人暮らしのアパートに連れて行く。 「加納くん、あなたは私のエサだから、太らせてから食べてあげるね」 そんな言葉を、薄い笑みとともに吐く悠。 (――こいつ、絶対マトモじゃない) そう思いつつも、他に行き場のないイズミはしばらく、悠のアパートに留まることになる。 だが、やがてイズミは知ることになる。 悠は人を食らい、悠久の時を生きる 人魚 の末裔であることを。

#139
「せーしゅんとか、いってらんない」 それが幼い頃から苦労したため、ちょっと排他的な性格になった主人公、 時谷一春の口癖だ。 この世は荒野だ。 荒野を生き抜くためには、ただひたすら必死に働くしかない。 「同級生のヤツらみたく、遊びだの恋愛だのやってる暇なんてねぇよ」 そう吐き捨てて、今日も今日とて労働に精を出す一春。 そんな彼の前に一人の謎の少女が現れる。 見知らぬ制服を着た、いつも人目を避けているような、 名前も知らない大人しい少女。 普段の一春なら気にもとめないが、何故か一春は気になって仕方なかった。 そして、彼女はある日唐突に、一春の妹になった。 「何でだよ?!」 戸惑う一春と愉快(そして変)な仲間達を巻き込み、 ”青春してる場合じゃない若者達の青春劇” が今、幕を開ける―。








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