续集
#226
いつもと変わらぬ日常の風景――。 その内側で、少女たちは静かに牙を研ぎ続ける。 それはハルトでさえも例外ではない。 彼も刀を手にし「来たるべき時」に備えていた。 遠く、声が聞こえる――呼び声が響いている。 CIRSおよびSORD全部隊が招集される前代未聞の大規模作戦。 迎え撃つのは、エニシとクロエが持つ宗教組織TFA(ザ・フェイタル・アンサー)。 有坂秋桜里は迷っていた。 年端もいかぬ子供たちを戦場に送るべきか、否か。 教え子たちの運命は、彼女の判断に委ねられたのだ。 組織の一員として、一人の人間として苦悩する有坂――。 「有坂先生は、誰かを殺してでも守りたい物って、ありますか?」 「この小さな手帳が、おそらく私の遺品になるだろう」 「この経験がいずれ誰かの命を救うのだ!」 「敵対勢力の中に“子供”が居たら、貴女は撃てますか?」 「後悔しないで下さいね?」 「何もしない後悔よりはマシです!」 それぞれの思惑が火花が散らす戦場で、有坂の目に映った光景とは――。 「地獄なんて何度も見てきたつもりだったけど、 私の見てきた地獄なんて地獄じゃなかったんだなって、今はそう思っている」
前传
#224
行くあてのなかった有坂秋桜里が、迷い込むようにしてやってきた美浜学園。 “殺し屋育成学校”の教員という特殊な状況下で、彼女は既に三ヶ月の時を過ごしていた。 懸命に状況に適応し、生徒たちとも寄り添っていたはずの有坂だったが、学園は厳しい評価を突き付ける。 「謙虚で、不器用だけれど真面目で、何事にも熱心で真摯に向き合って……」 「良い先生だとは思うけど、それだけで務まるほど美浜の職員は甘くはないのが現実だ」 有坂は学園を巡り、改めて“殺し屋”として育てられてきた少女たちと対話することで自分を見つめ直す。 ──その最中。錆のように心を蝕む、あの悪夢が蘇る── “人殺しの家”で、繭のように心を閉ざしていた少女。 あぁ、怖い。 外の世界が怖い……。 どうすればいいの? どうすれば許してくれるの? 私がなにをしたの? もう許して……。 有坂に、人生最大の決断の瞬間が迫る。 「それでもこの仕事を続けるかね?」 彼女の選んだ世界とは──。
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