

相同世界观

#711
「私は、春を探していたのかもしれない」 「恋探しをしていたのかもしれないね」 風見蒼空は、当初の予定だった一学期を過ぎ、二学期を迎えても、彩香女子学園で保健室の先生を続けていた。 旅の相棒だったシロバナもまた、助手として勤めてはいるものの、ふたりはもう住まいである温泉宿——四季彩の里での同居は解消した。 姉を幸せに見送った蒼空は、今後は姉のためではなく、自分のための人生を歩むことになったのだ。 それを誰よりもわかっているシロバナは、自ら身を引き、蒼空を遠くから見守ることに決めた。 かつて、蒼空の姉である夢歌が、そうしたように。 秋は学園行事の季節であり、ラベンダー畑での校外学習や、姉妹校合同による学園祭が控えている。 せわしなく時間が過ぎる中で、ある日、学園七不思議に新たな噂が加わった。 それは、夜になると鬼が出るというもの。 その鬼の手で、学園の校庭が荒らされているらしい。 魂人の仕業と考えた蒼空は、送り人として鬼の噂を調べることになるのだった。 頼れる仕事仲間であり、飲み仲間でもある、校医のオトヒメと共に。 サクラの花言葉は、優れた美人。 そして、純潔————

#710
「センセー、またね」 「また、あたしと素敵な出会いをしようね!」 風見蒼空は、当初の予定だった一学期を過ぎ、二学期を迎えても、彩香女子学園で保健室の先生を続けていた。 旅の相棒だったシロバナもまた、助手として勤めてはいるものの、ふたりはもう住まいである温泉宿――四季彩の里での同居は解消した。 姉を幸せに見送った蒼空は、今後は姉のためではなく、自分のための人生を歩むことになったのだ。 それを誰よりもわかっているシロバナは、自ら身を引き、蒼空を遠くから見守ることに決めた。 かつて、蒼空の姉である夢歌が、そうしたように。 秋は学園行事の季節であり、ラベンダー畑での校外学習や、姉妹校合同による学園祭が控えている。 せわしなく時間が過ぎる中で、ある日、学園七不思議に新たな噂が加わった。 それは、夜になると鬼が出るというもの。 その鬼の手で、学園の校庭が荒らされているらしい。 魂人の仕業と考えた蒼空は、送り人として鬼の噂を調べることになるのだった。 小悪魔な生徒会長であり、手を焼かされる教え子でもある、月森鈴と共に。 ヒガンバナの花言葉は、情熱と一途、そして追想。 想うはあなたひとり、また会う日を楽しみに――――







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