续集
#68
「図書部は永久に不滅ですっ!!」 高らかに謳い上げる佳奈すけはスルーして、今日も図書部は平常運転。 他愛もない冗談を飛ばしつつ、無茶な依頼に立ち向かう。 春から代わり映えしない俺たちだが、一つだけ明らかに変わったことがあった。 それは── 俺の隣に、いつも『彼女』がいるってことだ。 周囲は、『バカップル』だの『消え去れ』だの 『野生の王国』だの言うが、まったく意味がわからない。 俺は、どっちかと言えばドライな方だし、そこらの奴らみたいに 人前でイチャついたりしない。 模範的カップルとして表彰されてもいいくらいだ。 「俺たち、清く正しく付き合ってるだけだよな?」 隣の彼女に問いかける。 「ぼふぉふぉふぉふぉ」 「……」 いつの間にか隣に座っていたデブ猫を、速やかに黙らせた。 今日も図書部は平常運転。 春から代わり映えしない俺たちだが、もう一つ変わったことがあった。 それは── あの頃より、今の方が何倍も楽しいってことだ。
主线故事
#66
大都会を発った直通電車が速度を落とす。 光と緑と潮風とに彩られた平野に、一つの都市があった。 その中心となるのは、私立汐美学園。 学力優秀な者だけでなく、分野を問わず一芸に秀でた者までもが集う学園だ。 輝く星のごとき才能は、数えること約5万。 自由と希望を身に纏い、今日も学生たちは闊歩する。 広大な学域にそびえる、図書館の最奥。 静寂に支配されるべき閲覧室からは、しかし、弾んだ声があふれ出る。 部屋を占拠するのは6人の学生たち。 先日まで、縁もゆかりもなかった彼らが、何故この場に集まっているのか―― その密やかな理由は、まだ誰も知らない。 笑顔の中心で本のページを繰る、彼でさえも。
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